地元岡山の深刻な飲食店業界の話 〜退路を確保して挑んで欲しいという本音〜

半数どころの倒産では済まない。。。

昨日は岡山の中心部で飲食店をされている方々と色々とお話しをする機会いがあり、現状などさまざまなことを聞かせていたただきましたが、地元岡山の飲食店さんたちの大変さというのを改めて感じました。

ニュースなんかでは半数なんて記事を読んだりしましたが、その方々の話しでは8割以上の飲食店が倒産するのではないかという話しでした。ちょっと衝撃的な数字・・・想像できないレベルです。

昨日も用事があり、街中を歩いたわけなんですが、人通りなんて皆無に等しく開けているお店もありましがた当然のことながら人は誰も入っていません。

飲食業界の本音と建前

そしてそんな飲食業界をひっぱるような方から私に思わぬようなこと言われました。

それは現在、業界を引っ張っていく立場としては弱気な発言ができないこと。
なんとかしてこのコロナを乗り切ろうとしか言ってあげられないこと。

これがその方の建前でした。
私の立場ではみんなに表面的ですがこれしか言えないんですと。

みなさん飲食という仕事を愛していらっしゃる人ですから前向きな話をしたいという気持ちは根底に溢れています。
でも想いだけでどうにかなる問題ではないレベルに進展してきているというのです。

そして石井さんの立場からだからこそ、このようなことを伝えて欲しいと言われたことがあります。

それは撤退することも本当に一つの道であること。
ここで店をたたむことも本当に勇気のある選択であること。

無金利で大きな金額の融資を受けることが出来たとしても、それは将来返す必要のある借金であること。
それに岡山は西日本豪雨災害での傷すら癒えていなく、そこでも飲食店はダメージを受けていたところにさらに追い打ちとなって、途方もない借金を背負っているお店も多いということ。
そのリスクを背負ってまでもやるべきことかは本当は考えて欲しいというのが本音ですと。

たぶんコロナ以上に首を吊る人が出ると思う。
でもこれで命を落とす必要は絶対にないし、そんな領域にまで足を突っ込む前に勇気を持って店をたたんで欲しいこと。
それも一つの選択肢だと。一度たたんだとしても出口の見えないトンネルを延々と歩かされるより、また落ち着いた時に再開した方がコストを考えてもいいかもしれないし、一度しっかり考えて欲しいということ。
そしていざ破産となった時にもお金がかかるということ。お金がなければ破産することもできないということ。

決して後ろ向きということではなく、しっかり退路を持った上でコロナウィルスの問題に挑んで欲しいという話でした。
退路を持つことは逃げではありません。生き抜くための戦略です。

これはみんなが本気でやっているのをわかっているからこそ、その方がみんなに言えない部分であることも十分伝わってきました。

経済的な理由で命を落とす必要はありません。
そして今日のブログが誰かの少しでも役に立つ情報だったと思っていただければ幸いです。