新型コロナウィルスへの対応から見えてくる日本と海外の違い。

新型コロナウィルスが猛威を振るう

新型コロナウィルスが今年に入ってから大きな話題になっていますね。

中国の武漢から本土だけでなく、全国に広がったこの肺炎ウィルス。

このようなサイトもあるようで、爆発的な広がりを確認できます。

ジョンズ・ホプキンス大学のシステム科学工学センター
(The Center for Systems Science and Engineering:CSSE)
*現在のコロナウィルス拡散状況を追跡するオンラインのダッシュボード

専門家の中では重症急性呼吸器症候群(SARS)や、中東呼吸器症候群(MERS)ほど毒性は強くないとの見方もありますが、感染力は強く、依然収束の様子は見えないことから注意する必要がありますね。

私も主要都市でセミナーや個別相談で出かけるのでマスクなどをしっかりとして出かけようと思っています。
みなさんもぜひ今後もどうなるかわかりませんから、十分に気をつけてくださいね!

中国の対応

私は本来であればこの2月に、一年に一度の企画『財布に優しくないランチ旅』でメンバーと共に、上海に上海蟹を食べに行こうとツアーに申し込みをしていたのですが、残念ながらツアー自体が中止となってしまいました。

また、私の友達も上海にいるのでとても気になっていますが、やはり今は行くタイミングではないでしょう。

12月の初旬には『原因不明の肺炎』の症例を確認していたようですから、中国の初動のまずさは間違いないでしょう。
また公表されている数字がどこまで正確なものなのかも疑問はあります。一部にはもうすでに10万人以上の感染者とも言われています。

ただ世界にこれだけ公表されてしまい

・武漢の封鎖(湖北省や武漢市の移動制限)
・公共の場でマスク着用を義務付け、違反者には罰則
・海外旅行の禁止、規制
・連休の延長、企業の業務停止(上海、香港ディズニーの閉園など)

中国は春節でしたから経済的にも大打撃を受けることは間違いないでしょう。
やはりこういったマイナスへの対処は隠すのではなく、一刻も早く公表し、世界に向けて正直に協力を仰ぐべきだったのでしょうね。そうしていればここまでにならなかっかかもしれませんし、これは私たち個人レベルでもこの失敗から学ぶことだと思います。

海外の対応

・アメリカ国務省は中国本土への渡航を見合わせるように中止勧告
・香港も最高レベルの警告である『緊急事態』を宣言
・マカオへの入境を制限する措置、カジノへの出入り制限
・フィリピンではリゾート地を訪れている中国人を送還、到着時のビザ発給停止
・シンガポールも不要不急の渡航延期の勧告、中国だけでなく全ての国からの航空便について乗客を体温スキャナーで検査。隔離に応じない場合は80万円近くの罰金か6ヶ月の禁錮などかなり厳しい。

それに比べて日本の対応は随分甘いと言われています。

日本の対応

チャーター便を用意し、日本人を迎えに行ったことや、その際にマスクなどを持って行ったことはとてもいいことに思いますが、チャーター便で帰国した206名中、ウィルス検査を受けたのは204人。

なんと2人は検査拒否!

なぜそれを許す?

絶対ありえないでしょ!プライバシーだとか関係ないでしょう?おかしいにもほどがある。
チャーター便で日本に帰ってくるのであればウィルス検査は絶対でないとこれ他の人が感染したらどう責任を取るんでしょうか?その人が苦しむのは勝手ですけれど、他の人を巻き込む可能性があるなら絶対にあってはならないことだと思います。

なんか変なところ真面目というか融通が聞かない。
その対応は違うと思わないんでしょうかね?

日本は隔離もせず、変に情報も公表しないと、国民が対応しづらい対応しかできていないんですよね。

上海ディズニーと日本ディズニーの対応の比較

ディズニーランドの対応も違いますよね。
上海ディズニーは無期限閉園させたのに対して(香港ディズニーも閉園)、日本のディズニーはスタッフにマスクを着用させることはないと言っていましたが、翌日には希望するスタッフにはマスクの着用を認める発表をしました。
ここら辺も意識の違いのように感じますし、これだけ不特定多数の人が集まる場所を提供しておいてその対応はいかがなものかと思ってしまいました。やはり認識の甘さなんでしょうね。

資産管理とこれは全く同じ考えで、リスク管理も国や企業を正しいと考えるのではなく、もっとグローバルな対応と比べてみてどちらが本当に正しいと言えるのか考える必要があります。日本がこの対応であれば、このレベルでしか教えてもらえないわけですから、これからは本当に自分で情報も行動も取れる人間になる必要があるなと、強く思うニュースではないでしょうか?