見えないスリと呼ばれるインフレの恐怖

日本はインフレをしている

インフレってまず何?とおっしゃる人もいらっしゃいますよね!
インフレとは物の値段が上がること。物の値段が上がると相対的にはお金の価値が下がっているというものです。

昨日、記事にあげた知らないと損するグルメの話に登場した高越製麺所。

ここも20年もすればその影響は受けていて、値上がりをしています。(すっごい企業努力で抑えているように思いますけどね)
この20年で100円から150円くらい値上がりしています。

そう考えるとデフレだった期間も加味しても0.5〜1.0%弱のインフレで推移していると言えます。

インフレ=見えないスリ

投資をする人間の間でインフレは【見えないスリ】とも言われます。

なぜ見えないスリなのか?

それは通帳を見ていても額面には反映されないものだからです。

例えば100万円というのがあったとします。
ちなみに現在の普通預金の金利はは0.001%なんていう超低金利なわけです。
ついてるかついてないかわからないレベルですよね(笑)

なのでわかりやすくすれば、ゼロ金利だと仮定します。

ゼロ金利の銀行にその100万円を今日入金したとして、1年後の今日の通帳を見てみるともちろんその通帳に記載される金額は100万円です。去年も今日も金利がないわけですから、同じように100万円が記載されている。

当たり前の話しですよね。

ただ怖いのは、100万円が数字上は同じだとしても、価値が同じだとは言えないというところです。

例えばその1年で物価が1%上がっていたらどうでしょう?

100万円のクルマが101万円になっているわけです。
去年であれば100万円で買えたはずのクルマが、今年になると買えなくなっているんです。

ということは物価が上がったということは、100万円というお金の価値は実質下がったことになります。
1年後の100万円はその期間で1%インフレすると、1%価値が下がることになります。
なので実質的には99万円の価値にまで下がっているのです。

2019年の4月に乳製品は軒並み3〜5%値上がりしたということは?

去年の4月に乳製品は軒並みこれくらい値上がりしたのはご存知でしょうか?
けっこうこの当時はニュースになった出来事です。

3〜5%って強烈ですよね。しかもそのあと10月には、さらに消費税まで上がったんですから去年はすごいですね。

でも、2019年の春からみなさんの資産は3〜5%以上しっかりと増えていますか?

正直3〜5%も資産が安定的に増えるものが日本にどれくらいあるでしょうか?
しかもたとえ3〜5%増えたとしてもこれでトントンです。資産は増えてもなく減ってもないってだけです。

残念なのは銀行に入れている人はほぼこのパーセント分の資産を目減りさせているのが実情です。

これめっちゃ怖いでしょ?

これが見えないスリとインフレが呼ばれる理由です。

投資をして資産を増やすよりも、投資をしていないと資産は目減りする

みなさん投資はお金を増やすためにするものだと思っていると思います。

もちろんそれは正解です。

でも今の時代は資産を減らさないために投資をする時代になっているということです。

昔とは大きく違っている部分ですよね。

銀行に入れているということは何も考えず、確実に資産の実質価値を減らす行為以外の何ものでもありません。

ここの部分を間違った認識でいる人はお金とは縁遠い人だと思うので、将来大きく差が生まれてしまうのは致し方ないかもしれませんし、そんな人生は嫌だという人は今からお金についてきちんとした知識を身につけることをオススメします!